はまなす季刊51号
 ナースステーション
   
◆出席者
 透析部長・金井敏美
 看護師長・吉田薫
 臨床工学技士主任・佐藤智久
 司会/理事長・工藤謙三
篠路はまなすクリニックがスタートして7ヶ月が過ぎて、院内に落ち着きが感じられるようになった。そんな折、さる10月の末、前記三人のスタッフに集まってもらい、これまでの経過を振り返り、今後の展望を語り合ってもらった。
司会「開院してからこれまでの感想は?」
吉田「二ヶ月ほどして、看護師長に任命され、緊張しています。『何をどうするかは自分で考えるように』といわれてとまどってしまって・・・」
司会「地位が人を高める、と言われるように、それらしくがんばらなければ、というわけだ」
 
吉田「通勤の便を考えて、篠路クリニックのすぐ近くにマンションを買いました。以前の通勤時間を勤務時間に振り向けられるし、これから冬に向かうことを考えると安心なんです。」
司会「通勤時間と言えば、もともと篠路在住の佐藤主任はどうですか」
佐藤「去年の暮れに本院に採用されて、その時点で、通勤時間が以前の約一時間から15分くらいになっていたのですが、今では5分くらいです。主任と言われて緊張しますが、やりがいもあります。近所に住んでいる人が患者さんとしてやってくるわけですから、いい評判にしたい。」
金井「夜間の臨時透析も何回かあったね。篠路クリニックの患者さんが急に透析が必要になったときは、まず一番さきに呼び出されるわけだけど、スムーズにいっているね。」
司会「昔は金井部長が一人で深夜、休日の緊急透析にあたっていたけど、今では、本院の藤井主任も頼りになるし、なかなかよくなったように思います。看護師長は夜間に呼び出されることはないようだが、四月からこれまでの感想は?」
吉田「四月にスタートした当初はほとんどが始めての患者さんばかりで、早く顔と名前を覚えようと苦労しました。そんな間にもさらに新しい患者さんやその家族が次々と見学にこられて、息つく暇もないくらいでした。」
司会「ミスがなくて立派だったよ。」
吉田「冷や汗ものだったこともあります。患者さんの名前を間違えたり、食事を出し忘れたり・・・」
金井「冷蔵庫のドアが開きっぱなしだったこともあったね。」
佐藤「夜間の警備システムを作動させずに帰ってしまって、あとから理事長に指摘を受けました。」
司会「これまで起こったさまざまなことが今後に生かされるといいね。」
吉田「透析医療は、エンドレスケアなわけですから、継続した看護で、
しかも高い専門性が要求されます。その点、『篠路はまなすクリニック』は透析専門なわけで、長期にわたって患者さんと一緒に歩んでゆくという実感があります。よく話を聞いてあげて、共感を高めていくことが大切だと思います。」
司会「共感という概念は、大変大事なことです。透析を受けている人の大変さは、それ以外の人には実感できないわけですが、これをよく理解して共有することが必要だとされている。」
金井「いずれ透析患者さんが百人を超える日が来る。そうなるとケースワーカーや、臨床心理士も必要でしょう。」
金井「いずれ透析患者さんが百人を超える日が来る。そうなるとケースワーカーや、臨床心理士も必要でしょう。」
司会「腎移植をうけたい希望の人の話を聞いてあげたり、家庭内での食生活の難しさなど透析を実際に行いながらでは、時間が足りない面はあると思う。だが熟練した医療技術をもって現場で接触することによって信頼されている面も大きい。」
 
佐藤「ほかの医療機関では技士は機械器具の保守点検が主体のところが多いけれど、ここではより患者さんとのコンタクトを心がけています。」
吉田「透析に携わってみて、本当にそれぞれの分野の理解と協力が必要だと思う。技士と看護師の共通部分は、たとえばシャントの穿刺とか、血圧の測定とかがありますが、機械器具の扱い方を少しずつ覚えていく一方、技士さんには患者さんとの対話を身に着けてもらいたいですね。」
金井「組織のトップとしての理事長を中心としたピラミッドが大切だと思う。チーム医療なくして透析は成り立たない。」
司会「芸術の分野でもコラボレーションと呼ばれる共同作業が盛んだ。オペラの舞台に、彫刻家の作品が用いられたり、建築の設計士が舞台装置を手がけたりしている。医療こそこの手法が大切で、医療事務職にも積極的に参加してもらうような取り組みが必要だ。」
吉田「最近の取り組みとして、技士、看護師全員による患者さんの受け持ち制を行っています。それぞれ担当患者さんを決めて、月に一回データや問題点などを発表し、皆で意見を出し合ったりして、勉強会をしています。」
司会「話は尽きないですが、これからも、いろいろな面でやりがいのあるクリニックを目指してがんばってください。今日はありがとうございました。」
  Pick Up Topics
   
    永年勤続者、誕生!
    開院13年目の今年、初めての十年勤続者が誕生しました。
  平成8年9月入職
          透析部長 金井 敏美
今年の9月で継続勤務十年を達成でき感謝の気持ちで一杯です。 自分だけが真面目に勤めても、母体となる医院が経営困難になったり、経営者の理解が得られなかったり、自分が病気になったりと、様々な条件が整わなければ、継続して行く事は、無理なことであったと感じております。 大きな節目を境に、これからも、気力、体力を温存継続し、良好な経営状況を維持続けるためにも、尚いっそうの、努力を惜しまないつもりであります。皆様の協力を得ながら、良い治療結果に、お手伝い出来る様に勤務して行きたいと思いますので、宜しくお願い致します。
 
  平成8年5月入職
          看護部長 斎藤実円子
今年で勤続十年を迎えることができました。思い起こせば、自分自身の力量不足ゆえに、仕事上で押しつぶされそうになって逃げ出したくなった事もありましたが、多くの同僚に助けられながら無我夢中で働いてきました。その間五年勤続でハワイ旅行にいかせていただき、楽しい思い出を作ることが出来ました。 最近は少し心にゆとりが持てるようになったので、看護スタッフ一同、患者さんに良い看護が提供できるような環境作りを心掛けています。これからも地域の患者さんに支持される「はまなす医院」の一員として真心のこもった看護を志し前進していきたいと思います。
  ニューフェイス
  篠路 臨床工学技士    青木真人
6月より篠路で勤務しております。すでに4ヶ月が経過し、新しい環境に馴染んでも良い頃なのでしょうが、人見知りしがちな性格でスタッフの皆さん方ともうまく会話をすることが出来ません。この場を借りて簡単ながら自己紹介をさせていただきます。
○経 歴
臨床工学技士として5年目になりますが、今年の3月までは故郷の岩内町の病院で勤務していました。透析施設での勤務を希望し、札幌へ出てきて縁あって当院に採用していただきました。
○趣 味
身体を動かすことが好きなので、高校時代からラグビーをはじめて今でも継続しています。他に野球、バドミントン、パークゴルフなど上手、下手は関係なく興味のあるものは色々とやっております。友人と旅行をするのも好きで、年に数回道内旅行に出かけています。
○抱 負
透析室に勤務することは初めてなので、様々な状況に直面するたびに深く考えさせられます。分からないことがある度、スタッフの皆さんに指導していただくことで新たに知識と技術を得ることが出来ています。これらの経験を糧として役に立てるよう成長できるように頑張っていきたいと思いますので宜しくお願いします。
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