はまなす季刊51号
はまなす季刊 51号 2006年11月25日発行
  巻 頭 言
    花 畔 の 四 季
     リユニオン
                   理事長 工藤謙三
この一年、クラス会が相次いでいる。あいついで還暦を迎えたためである。10月に函館で中学校の、11月に沖縄で大学の、それぞれの同期が集まったが、われわれはいずれも太平洋戦争の終戦を挟んで生まれた世代である◆日本が敗戦を認めた昭和20年8月15日を境に、それ以前に生まれた戦前派とそれ以後の戦後派が同居している。そして昭和30年代と40年代の前半に中学、大学それぞれの学生時代をすごした◆函館では45年ぶりに50名が集まり、
レトロな昭和30年代を懐かしみ、沖縄では18人ほどが、旧交を温めたが、まったく音信不通だった旧友もいて今後新たな付き合いが始まるような思いがした◆クラス会は英語でリユニオンという。直訳すれば「再結合」である。なるほどうまい表現だと思う。同じ学校を卒業した者が何年か後に再び集まって、新しい関係が構築される◆函館では、五稜郭に足を伸ばし、明治維新の函館戦争を思い、沖縄では太平洋戦争の悲惨な傷跡を目の当たりにした。偶然のことではあったが、戦争という歴史の舞台になったそれぞれの地で平和な「再結合」がなされ、60才代を生きることのエネルギーが満たされたような気がしている。
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